NOKクリューバー株式会社
FLUORINE GREASE

クリューバーのフッ素グリース

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フッ素グリースとは

フッ素グリースは、化学的に極めて安定かつ不活性な、フッ素オイルとフッ素樹脂(PTFE)を使用した高機能なグリースです。
フッ素グリースとは

高機能の理由

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C-H結合 C-F結合
結合イメージ C-H結合 C-F結合
結合エネルギー 410.6 KJmol-1 485.7 KJmol-1
  • フッ素グリースの原料であるフッ素オイル、フッ素樹脂は、炭素とフッ素が結合した強固な結合(C-F結合)をもっています。C-F結合は、結合エネルギーが高いことなどにより極めて安定な構造をしており、さまざまなユニークな特性を発揮します。
  • フッ素グリースは、C-F結合をもつフッ素化合物で構成されており、C-H結合をもつ炭化水素系のグリースと比べて、熱的・化学的に極めて安定であり、耐熱性、耐酸性に優れています。また、耐薬品性やゴム・樹脂に影響を与えないなどの特長もあり、自動車、産業機械、事務機器、半導体等数多くの分野で使用されています。

フッ素グリースの特長

フッ素グリースは、極めて安定かつ不活性であることから、以下の様な優れた特長を持っています。
フッ素グリース4つの特長

優れた耐熱性

グリースの蒸発損失試験
グリースの蒸発損失試験
フッ素グリース(BARRIERTAグリース)は、高温での蒸発が極めて少なく、この特長などを生かし乾燥炉のコンベヤ、フィルムテンター、包装機械、事務機器、自動車等高温条件下で使用される各種機械・装置に使用されています。

優れた耐薬品・耐溶剤性

グリースの浸漬試験
グリースの浸漬試験
試験条件:グリースを入れた試験管にそれぞれ10%塩酸、10%水酸化ナトリウム水溶液を入れ、70°C x 24h静置
フッ素グリース(BARRIERTAグリース)は、耐薬品・溶剤性に優れており、化学プラントや半導体設備など薬品や溶剤と接触する環境下でも使用可能です。

優れたゴム・樹脂との相性

ゴムとの相性
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鉱 油 合成炭化水素油 エステル油 フッ素油
ニトリルゴム(NBR) ×
水素化ニトリルゴム(HNBR) ×
フッ素ゴム(FKM)
エチレンプロピレンゴム(EPDM) × × ×
アクリルゴム(ACM)
ウレタンゴム(AU)
シリコーンゴム(VMQ)
〇:耐性あり △:条件により耐性あり ✕:耐性なし
エチレンプロピレンゴム(EPDM)と
グリースとの相性試験
BARRIERTA グリース 鉱油/Li石けんグリース
試験条件:ゴム片(EPDM)をグリースに完全に浸漬させ、70℃×70hの条件に放置し、放置後の状態を観察
樹脂との相性
▼ 横スクロールでご確認いただけます。
鉱 油 合成炭化水素油 エステル油 フッ素油
ポリアセタール
(POM)
ポリアミド
(PA)
ポリエチレン
(PE)
ポリカーボネート
(PC)
×
ABS ×
四フッ化エチレン
(PTFE)
〇:耐性あり △:条件により耐性あり ✕:耐性なし
※本結果はあくまで一例のためご使用の際は実機での確認をお願いいたします。
フッ素グリース(BARRIERTAグリース)は、ゴム、樹脂に悪影響を及ぼさないため、さまざまなゴム・プラスチックの潤滑・組付けに使用可能です。

優れた低蒸気圧性

蒸気圧特性
蒸気圧特性
フッ素グリース(BARRIERTAグリース)は蒸気圧が極めて低いため、真空、半導体産業で広く使用されています。

フッ素グリースの製品紹介

過酷な条件で多くの実績を持つ、NOKクリューバーのフッ素グリースをご紹介いたします。
※掲載されている製品は一部になります。このほかにもさまざまなフッ素グリースを取り揃えておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
フッ素グリースの製品紹介