用語集
用語集
「J K L」の用語
酸化安定度 : JIS K 2220.12
グリースの酸化安定性を評価する試験です。グリースを酸素を圧入したボンベ中に入れ、恒温槽に静置し、規定時間後の酸素の消費による圧力降下を酸化安定度とします。数値が小さいほど酸化安定性が良いといえます。
中和価 : JIS K 2501
試料1g中に含まれる酸性物資を中和するのに要するKOH(水酸化カリウム)の量(mg数)で表されます。使用潤滑剤の酸化劣化の程度を知るための一つの目安になります。一般に潤滑剤が酸化劣化するにしたがって、中和価は増えてくるのが通常です。
ちょう度 : JIS K 2220.7
ちょう度とは、グリース中に規定円すいを5秒間落下させ、その進入する深さをミリメートルの10倍で表した数値で、グリースの硬さを表します。ちょう度は数値が小さいほど硬いグリースになります。ちょう度を一定の数値で区切ってグレード分けしたものがJISちょう度番号で、こちらは番号が小さいほど軟らかいことを表します。一般にちょう度と言うと混和ちょう度のことで、グリースを規定混和機で25℃に保ってから、60往復混和した直後のちょう度です。
低温トルク : JIS K 2220.18
低温環境下において、グリースを封入した軸受の起動時と運転時のトルクを評価する試験です。低温トルクの値が大きいほど、低温性の悪いグリースです。低温性の悪いグリースは、低温時に機械などの始動や運転が困難になることがあります。
滴点 : JIS K 2220.8
グリースをカップに充てんし、規定条件で加熱したとき、グリースが半固体から液状になりかけて、その初滴がカップの口から落下したときの温度を表します。グリースの高温限界を直接表すものではありませんが、耐熱性の目安になります。
動粘度 : JIS K 2283
オイルをガラス製毛管式粘度計に採取し、規定条件で一定容量のオイルが毛管内を流れる時間を測定し、この流出時間と粘度計定数からオイルの粘度を算出します。動粘度は、オイルの粘性を表す数値で、数値が大きいほど粘性が高いオイルになります(単位:mm2/s)。