用語集
用語集
「さ行」の用語
酸化安定度 : JIS K 2220.12
グリースの酸化安定性を評価する試験です。グリースを酸素を圧入したボンベ中に入れ、恒温槽に静置し、規定時間後の酸素の消費による圧力降下を酸化安定度とします。数値が小さいほど酸化安定性が良いといえます。
シェルロール試験 : ASTM D 1831
シェルロール試験とは、機械的せん断力に対するグリースの安定性を評価する試験です。円筒の中にグリースを入れ、さらに内部シリンダーを入れます。その後蓋を閉め、規定時間外部円筒シリンダーを回転させた後、ちょう度を測定します。試験前後のちょう度変化で表し、変化が少ないほどせん断安定性に優れるといえます。
湿潤試験 : JIS K 2246
高温、高湿下におけるさび止め性を評価する試験です。相対湿度95%以上、温度49℃でオイルを塗布した試験片を吊るし、1/3rpmで回転させながら規定時間放置し、錆の発生程度を調べます。錆の発生度はA級(0)~E級(55~100)の等級で表示します。
蒸発損失 : JIS K 2220.10
グリースを規定の条件で加熱した時、蒸発する量(蒸発損失量)を測定する試験です。高温下で使用される潤滑剤は蒸発損失が潤滑寿命を左右する原因の一つとなるので、蒸発損失量が極端に多いものは潤滑寿命が短くなります。潤滑損失が少ないほど使用上望ましいといえます。
水洗耐水度 : JIS K 2220.16
グリースが水により洗い流されることに対する抵抗性を評価する試験です。グリースを詰めた玉軸受をハウジングに組み込み、回転させながら水を軸受ハウジングに噴射し、グリースの重量減少を測定します。
増ちょう剤とは